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Fly Castingが上手くできない Vol.1

Vol.2や3が有るのかどうかは、分かりませんが。 (笑)
初心者の人とキャスティングレッスンをしていて、1~2回のレッスンで何とかキャスティングらしくなる人とそうでない人を見かけます。
また、ソコソコの経験者でも10mを越えるキャストになると上手くできないと言う人も居ます。
フライキャスティングが上手く行かない人を見ていると、殆どの人がロッドの倒れ過ぎ傾向と言う共通点が有るように思います。
初めてフライキャスティングを教えてもらった時に「ロッドティップを一直線に加速して止める」とか「ゆっくり降り始めて、ドンドン加速していって止める」など、言葉は色々でしょうがそのようにキャスティングの基本を教わった覚えが有りませんか。
最近、初心者の人とレッスンする機会が多くなって、上手く行かない理由がこの『止める』のところにある事に気付きました。
本来は『腕の動きをゆっくりとスタートし、ロッドティップを加速し続け、加速が最高潮に達したら急激に腕の動きを止める』のですが、投げようと言う意識が先行し過ぎて『止める』がおろそかになってしまっているように思います。
どういう訳か『止める』が『止まる』になっています・・・ニュアンス的に表現が難しいのですが、『強制的に動きを止める』のではなく『自然に止まる』、言い換えれば『減速して止まる』のです。
『止める』なら弾力で曲がりの生じたロッドの反発力でラインが弾き出され、勢い良くナローなループが飛び出すのですが、『止まる』のせいでワイドな力の無いループがヘナヘナ~と飛んで行きます。
ラインの番手にもよりますが10m未満の距離ならなんとか届くかも知れませんが、それ以上になるとどうにもなりません。
「キャストが上手くできない」「ラインにパワーが無い」と悩まれているのなら、この『止める』をもう一度見直してください。
ロッドが曲がり(ロード)から開放され復元する(アンロード)まで、グリップを握っている手に力を入れてでも完全に腕を止めてみて下さい(僅かな時間です)、力強いラインが飛び出して行くと思います。
エキスパートのキャスティングを見ると、この『止める』の後ロッドが跳ね返りで踊るのを防ぐ為にドリフトと言うかホロースルーと言うか、ロッドを進行方向に少し送り込みます。
その動きが淀みなくスムーズなものですから、ロッドをかなり倒しているように見えるかも知れません、しかし良く見ると倒れたロッドより遥か上を直進していくラインが見えると思います。
「倒れすぎ」とか「振り過ぎ」と注意されたら、この『止める』とチェックしてみて下さい。

「振り過ぎ」と言われる場合は別の問題があるかも知れませんが・・・それはまた後日
by UncleTaku | 2009-01-29 16:58 | Fly Casting