ループの幅
2010年 11月 15日
ローディング(曲げる)してきたロッドがアンロード(復元)しラインを空中に射出するとロッドは慣性により、もし空気抵抗が無いとすればアンロードを開始した時と同じ分量だけ下図Aの様に反対側へ曲がります
即ち、ローディングした時のロッドの曲がりが大きいほど幅の広いループを描く訳です
それでショートストローク(ロッドの曲がりが少ない)でキャストするとナローループが出来、ロングストローク(ロッドの曲がりが大きい)でキャストするとワイドループが出来ると言われているのです
しかしロッドグリップをこの位置で固定していると、エネルギー保存の法則でロッドティップはまた反対側へ戻されると言う反復運動を繰り返す事になります
ロッドティップが振動するとその動きがラインに伝わりラインが蛇行するので、アンロード後の慣性エネルギーを吸収する作業が必要になります
このエネルギー吸収や次のキャストに備えてのストローク調整を兼ねてロッドを滑らせる動作を加える事があります、この動作をドリフトと呼びます
ドリフトを加えてこの慣性エネルギーを吸収すると言う事は、ドリフトの方向でロッドティップがアンカーとして納まる位置もある程度コントロールできる訳で
ロッドに生じた慣性エネルギーでロッドティップが運ばれる方向、即ちロッドが倒れる方向寄りへ、上図Bの様にドリフトするとループ幅が広がり
ラインの進行方向寄りへ、上図Cの様にドリフトするとループ幅が狭くなると言う事になります
言い換えるとロッドの曲がりやストロークの大小で絶対的にループの幅が決まってしまうと言う訳では無く、ドリフトを上手く利用する事でループ幅を調整する事も可能だ言う事です
当然練習は必要ですがロングレンジやショートレンジのキャストそれぞれで、ワイドやナローのループを投げ分ける事が出来るのです
PS:
明日(11/16)は仕入先の新製品説明会に出席の為
勝手ながら
開店時間を午後3時に変更させていただきます
ご迷惑をお掛けしますが
宜しくお願い致します