ロッドを振り過ぎていませんか?・・・
2010年 10月 19日
私もそうでしたし、いや、偶に仕出かしているかも知れません
ラインを飛ばそうと思うがあまり、力み過ぎと言うかロッドを少し振りすぎてしまう事
フライキャスティングは基本的に、ロッドでフライラインに前後180度方向直線加速を加えなければなりません
それが出来ないと、オープンループやテイリングと言う有難くない現象が発生します
「もう一寸」と言う人は、そのレベルはクリアーしているのですが
最終のバックキャストになるとラインの落下が速く後方にラインが伸びて行くのを待てないとか、プレゼンテーションキャストをすると10m程の距離でもラインから着水してしまう
プレゼンテーション直前のバックキャストやプレゼンテーションキャストの段階で、フライラインが赤で書いたループ形状になってしまっています
その原因の殆どは、キャスティングストロークに問題を抱えている事が多いと思います
最終のバックキャストで綺麗な力強いループを作ろうとか、より遠くへプレゼンテーションしようと意識するあまり、力みが出て少しロッドを振り過ぎてしまうのです
上図ロッドのAからロッドティップを直線に加速してロッドを曲げ、Bで加速を停止するとロッドの弾力でCへと反発しフライラインを弾き出してくれ、出来たループ部にだけ直進運動が働きラインを運んでくれます
しかし力みが出て加速停止位置がB'まで少しだけオーバーしたら、ロッドティップは最後に少しだけ下向きに移動し、ラインに斜め下向きの運動を与えてしまいます
フライラインは柔らかい紐ですから運動の方向転換が直ぐ全体に伝わらず、それまでに加えられた直進運動と斜め下向きの運動が分散して働きます
斜め下向きの運動はロッドティップに近い位置から働き、少し遅れてロッドティップを追い越した部部にから後方は直進運動が働き
その為ループの上部は直進しながら下部は斜め下向きに進み、徐々に上下の間隔が拡がって行きます
バックキャストで発生すればラインが伸びきるまでに地面に落下したり、落下するまでに至らなくともフォワードキャストの方向と180度の関係が崩れパワーをロスしたりオープンループを作ってしまう事になり
プレゼンテーションで発生すると、フライがターンして着水するよりも速くフライラインから着水すると言う事になる訳です
止水ならラインから着水しても激しく着水しない限り大きな問題は無いかも知れませんが、流水の場合はフライ着水時にはドラッグが掛かり始めていてしまい悪影響を及ぼします
これを修正するには力みを無くす以外に手は無いでしょう
力まず思った距離に思うようにキャスティングするようになるには・・・練習しか無いと思います(笑)