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Creeping

前回のキャスレで気付いた問題点、毎回加わる初参加の人にほぼ集中していたので見逃していたのでしょう。
バックキャストのポーズ時に腕が静止しきれずジンワリとフォワード方向に動き出す、この症状をCreeping (クリーピング)と言うらしいのですが。
辞書で調べると
Creeping : ゆっくり動く、忍び足で歩く、忍び寄る
とある。
『知らず知らずに動いている』と言う感じなんでしょうね。
確かに自分自身も以前指摘されるまでは全然気付いていませんでしたから、今回の該当者もそれまで気付いていなかったのでしょうね。
Creepingが生じている人を観察してみたのですが、前回も述べたように共通点があります。
それは
○バック及びフォワードの両キャストとも、ロッドの振り始め速度(初速)が比較的速い
○バックストップで掌が耳の近くにくる(ミドルレンジキャスト時)
○バックキャストのストップ時に脇が開いている
ショートレンジでは起きていない事を考え合わすと、キャストに力みがあるとか力尽くで投げようとしていると言う事になるのでしょうね。
「力で投げようとしない方が良い」と言う事は以前から伝えてはあるが、『投げよう』と言う気持ちが頭を持ち上げるとこうなるみたいです。
そして「身体の力を抜く」と言うのも言葉では簡単だが、イザ実践するとなると結構難しいものです。
尚且つこの症状3つには関連性があります、それは
力が入っているのでロッドを振る初速が速くなる、その為ラインの初速も速くなりロッドに掛かる負荷が小さくなり負荷感が少ないのでついロッドを振り過ぎ(掌が耳近くにまで行く)る、そしてそれが原因でストップ時には脇が開いてしまっている
と言う様に。
振りすぎた腕は窮屈になりポーズでの静止が維持できず、知らず知らずに腕が前方に(楽な方へ)ゆっくり動き出す。
これが全てでは無いのでしょうが、今回のCreepingではこれが大きな原因だと思われます。
解決方法は「力を抜く」・・・「またしても、この言葉」と言う事になるのですが、これしかありません。
肩の力(力み)を抜きゆっくりとした速度でキャスティングを開始し、ロッドを振り過ぎないようにストップは掌が顔の前までで収まるように行う、そうすればポーズも力を抜いて腕を静止させる事が出来Creepingを抑えられると思います。
力まないキャスティングをするにはラインをロッドから出し過ぎず、ラインスピードに合わせて長さを調整する事も大切です。
その長さはキャスターの技量に因って異なるのですが、技量を超えてラインを長く出し過ぎたが為にキャスティングエラーを招いているケースは結構多いと思います。
全ての人を押並べて言う事は出来ませんが、次回その方々には先ずこれをアドバイスしようと考えています。
個々問題を抱えているでしょうから、全員完治とはならないでしょうけど(笑)
by UncleTaku | 2010-01-23 18:08 | Fly Casting