人気ブログランキング | 話題のタグを見る

・・・理論?・・・実践?

一昨日行ったキャスレの時の事です。
Iさんは昨年からウェットフライフィッシングを始められたフライ暦10年以上のベテランなんですが、キャスティングが自己流(独学)なのでと参加されています。
ウェットフライフィッシングはピックアップ&レイダウンを多用するので「ピックアップ&レイダウンはキャスティングの基礎にもなるし、ウェットには必要なテクニックやから、10mくらいのラインはキャストできるようにした方が良いよ」と自由練習時間にアドバイスさせてもらいました。
一生懸命ピックアップ&レイダウンを練習されていたのですが風が強い事も有りあまり上手く出来ません、本人曰く「キャスティング練習と言えば殆ど遠投練習ばかりしてたんであんまり上手く行きません、基本が出来てないんですね~」と嘆いておられました。
いいえ、これはIさんに限った事ではありません。
「独学で」と言っても教本を片手に基礎から練習した人から実用書や雑誌に簡単に記されたものだけで覚えた人も、そしてそのどちらの方も「キャスティングは独学でして・・・」と仰いますが。
何れにしてもフライキャスティングは独学では中々難しい物です、自分のキャスティングを自分で見る事が容易には出来ないですから。
私自身も最初は先輩(友人ですが)に手解きを受けたとは言うものの実際には殆ど教本片手の独学で10数年、どうしてもあるレベルから進歩せず当時開催されていたCasting Schoolに6度通い詳しく見てもらい、School外でも指導してもらったと言う経緯があります。
そしてもう一つ、上手く出来ない人の多くは恐らくフライキャスティングの理論と言うか、なぜあの軽いフライを目的地に届ける事が出来るのかを理解していないのではないでしょうか?
これは「フライキャスティング・マニュアル(小野訓氏著、山と渓谷社発行)」の第1章の巻頭に記された言葉です
・・・理論?・・・実践?_d0119443_1428471.jpg
そして「The Essence of Flycasting(メル・クリーガー著、つり人社発行)」の第1章が「The Mechanics of Flycasting」、どちらも「どうして、あの軽量なフライを目的地に届ける事が出来るのか・・・」から始まります。
「技術は理論(理屈)より実践やで!」と言う声もありますが、これだけは理解しておかないと実践だけで上達は難しいのではないでしょうか?・・・
by UncleTaku | 2009-12-22 15:36 | Fly Casting