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Fly Tying

Spent Spinner
マダラカゲロウを意識したパターン
春先に羽化するオオクママダラカゲロウの雌のSpinner、Full spentのスタイルで。
H.P.のMy Flyで紹介したパターンです。
先ずは横から見たスタイル
Fly Tying _d0119443_13282943.jpg
ジェイソン・ボーガー考案のローライダースタイルのハックル、アイ側を後方へ折り返すので多少厚めにTyingしてもFly Sizeは大きく感じないのですが、コレがSpent Wingを表現するのでそれを考慮した方が良いでしょう。
パラシュートタイプのハックルは本来浮力が大きいので厚巻きしなくても充分な浮力を得られます、Flyがあっという間に沈むのはリーダーやティペットのドラッグが原因になっている事の方が多いのです。
Abdomenの先端が下がり気味でTailをやや上向きにすることで、抱卵した雌をイメージ。
インジケーターは長めにしてありますが、イヴニングでの使用を考慮しているからで。
明るい時間帯に使用する場合は、視認でき得る範囲で短く刈り込んだ方が良いと思います。



上から見ると、大きな浮力を得られるスタイルをしていることが分かります。
Fly Tying _d0119443_13511296.jpg
やや上向きになったTailは扇状に開き、ゲイプ側の沈みを防いでいます。
水面に舞い降り産卵し終えた雌は、水面にしっかりと浮いている方が新鮮に見えるのでは、そして視認性が良くなると考えたから。
少々レーンがずれても、ナチュラル・ドリフトが上手くいくと魚自身が移動して食いに来てくれる事がよくありました。
そのナチュラル・ドリフトがDry Flyの至極の技ですから、上手く流せると殆どのdry flyでも同じかもしれませんが (^^;
by UncleTaku | 2007-12-11 14:09 | Fly Tying