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流下物の集まりやすい場所・・・

即ち餌の集まり易い場所
これはあくまでも経験から導き出した、個人的な考え方です
参考になるかどうかは分かりません

ご存知のように、川には早瀬、荒瀬、平瀬、淵などと色んな流れの状況が存在します
その色んな状況下から求める魚を引きずり出そうとするのが、渓流のF.F.マンと言う所でしょう
水のある場所であれば魚が潜んでいる可能性があると言う事は間違いありませんが、餌を求める、言う所の食い気のある魚で無いとなかなかフライを銜えてはくれません
では食い気のある魚は何処に居るのか?
餌の多く集まる場所、彼方此方ウロウロと餌を捜し求めるより次から次へと運ばれてくる場所
と言う事になると思います
しかし水が流れているからこそ川、その流れの何処にそんな場所が・・・

川の流れについて考えてみましょう
気体であれ液体であれ流れるものに関して研究された流体力学たる学問があります、しかし堅苦しい話はここでは横に置いておきましょう
多少、妄想チックに聞こえるかも知れませんが、先ず水とはどういう物か
水と言う分子は酸素原子(O)1個に水素原子(H)が2個着いた極小さな物体(下図のA:)です
流下物の集まりやすい場所・・・_d0119443_1416397.gif
何を言っておるんだ、水は液体だぞと仰る諸兄も居られるかも知れませんが
ご存知の通り、気体であれ液体であれ固体であれ、色んな原子が連なって分子となり、そのまとまりが物質と言う事になりますから、ここでは全てのものは非常~に小さな粒子から出来ていると考えてください
その方が、この後の話が分かり易くなりますから(笑)
水を粒子として、なぜ川の水は流れるのかを考えてみます、図のB:水が流れるとは
地球上にある全ての物に地球の持つ引力がため重力と言う物が働いています、そのため床面が水平であればその位置から動こうとはしません
しかし斜面になるとその重力がため留まる事が出来ず、低い場所へと転がり移動していきます
粒子のまとまりが水として平面上に積載されていたのですから、ある一方が斜面となり粒子が転がり落ちれば荷崩れ状態になり次々に粒子は斜面を下る事になります
また斜面以降は粒子が粒子を押し競饅頭状態に押し合い、水圧となって前方の水を押し流し、広い水平面に至るまで強弱を着けてその流れは続きます
これが水の流れです

水を粒子だと考えると、停止した面や突起物があれば摩擦抵抗や引っ掛かりが発生し、その抵抗物に近い部分ほど移動速度が遅くなると言う事にお気付きでしょう
粒子は高い場所から落ちてくる粒子の圧力により低い場所へ移動させられているのでうから、流速が遅くなった部分と本来の流速部分との境目では粒子に掛かる圧力が大きくなります
粒子に掛かる圧力が大きくなり粒子の間隔が狭くなって来ると、圧力の低い側即ち流速の遅い方へ押し出される粒子が出てきます
押し出される粒子が多くなると流速の速い方の粒子間隔が広くなり、今度は逆に流速の遅い方の粒子が速い方へ引き込まれると言う状況も起こります・・・、図のC:流れの中ではを参照

流速の異なる流体の境界面では、このようにして渦流(乱流)が発生します
図Bの緑の円内を川の流れとして上空から見ると(図:D)、流速差のある水の境界面にはこのように渦流が発生し、やがて流れが水平に近付くと圧力(流れの筋)は拡散して穏やかな流れへと変化していきます
流れの境界面は決して切り離されたものではないのです、当たり前ですけどね(笑)

圧力の高い部分からは押し出され、圧力の低い部分からは引き込まれると言う事は・・・
お気付きでしょう、流下物はこの境界面に集まり易いのです
しかもこの現象は流れの左右方向だけでは無く、3次元方向にも起きているのです
これにより川底のものであっても引き剥がされ流される可能性が高くなる、言い換えれば流心脇は餌の宝庫と言う事になる訳ですね~

しかし、それだけで魚がそこに集まって来るかと言うと、それほど単純ではありません
その辺は、また何れ・・・


この文章は、決して学問上の見地に立ったものではありません
あくまでも釣り人の戯言ですから、悪しからず
by UncleTaku | 2011-04-14 15:31 | Fly Fishing