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バリエーション・・・

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ベースは同じでフックやマテリアル等が異なる、名前を着けると「ブラック&シルバー○×○×」とでもなるのでしょうか
今回の物は「ヘビーワイヤーのフックにヘンハックル」「ライトワイヤーのフックにCDCハックル」「ライトウィヤーにヘンハックルとCDCウィング」3通りのバリエーションフライ
「ヘビーワイヤーにヘンハックル」が沈み易く、「ライトワイヤーにCDC」「ライトワイヤーにヘンハックルとCDCウィング」の順に沈み難くなって行くと思います
ハッチやスポーニングにより流下物が水面近くに集まり、魚が表層近くに定位もしくはライズリングを作る様な時には沈み難いパターン
流れ込みの駆け上がりや流心付近で流下物を待っているような時には、沈み易いパターンを使う事になる訳です
盛期の流速がソコソコある流れでの釣であればテンションの掛け具合で流す層を多少は調整できますが、緩い流れに魚が居る早春や水面でライズを繰り返す魚を狙う場合はパターンを工夫する方が成果に繋がり易いと考えています
ドライフライなら気にする必要は無いのですが、今までの経験で鱒族は自身より下層を流下する餌生物には意識が薄いように思えるのです

話し変わって、昨日
「7Xや8Xのティペットって弱すぎるのでは?」と言う話をしておりました
「#20までのフライには細すぎるかも知れないが、#20以下のサイズには必要になってくると思いますよ。 何故そう思うのですか?」
「いや~、元々海釣りをしていたのでアワセが強く、アワセ切れにようなるから」・・・
居ますね~、故西山徹氏の様に川でも大アワセをしているF.F.マン、見かけませんか?
基本、川のフライフィッシングではフローティングラインを使う事が多く、ドライでもウェットでもラインやリーダー&ティペットに弛みやタワミが結構あります
ドライフライの釣ではその極みと言った方が良いくらいに、ワザとスラックを入れたりします
普通に考えればタワミを完全に帳消しできるくらいロッドを煽らないと鉤掛かりしない訳で、当然の様に素早く強く大きくアワセを入れてしまうのでしょう
フライとティペットの結び目では、細いティペットが瞬間に固いアイに大きな力で押し付けられる訳ですから負けて破断してしまう、これがアワセ切れですね
しかしよく考えて下さい、フライラインは他の釣で使用するラインに比べると信じられないほど太いし、この場合ラインは水面に張り付いている訳です
太いと言う事はそれだけ表面張力が強く働くので、水面から引き剥がさないように引っ張れば蛇行した形ままラインが引かれた方向に水面を滑り、引っ張った分だけフライを動かす事が出来る訳です
少しフライが引っ張られれば鉤先は魚の口に引っ掛り、魚が違和感からその場を離れようとし、結果としてラインにテンションが掛かります
それからロッドを煽るようにラインを引けば魚の口に確りとフックセットできる訳ですし、ティペットに掛かる力もジワジワと増えるのですからメーカーの想定通りの力を発揮出来る筈です
必要以上にティペットを細くしない限り、これで充分にアワセ切れを防ぐ事が出来ると思います
by UncleTaku | 2011-03-22 15:17 | Fly Tying