その前に・・・

キャスティングの話の時にべリーの下らないプレゼンテーションと下ったプレゼンテーションと言う話をしましたが、その違いがどの様な事か絵にしてみました
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黒で示した方がベリーの下っていないラインからティペットを表し、赤で示した方が下ったモノを表しています
①と②はプレゼンテーションを横から見た状態、③は川の流れに着水後の形状を上から見た状態を描いています
話を分かり易くするために単純に描いていますが、現実はもっと複雑な力が働きこれほど単純ではありません

①は、プレゼンテーション・キャストでループが川面を目掛けて展開して行く状態を示しました
黒の理想的なプレゼンテーションと言うのは、ロッドティップの直線加速が正しい軌道で終了したモノ
赤のベリーが下ったプレゼンテーションと言うのは、力み等によりロッドティップが直線加速軌道を少しオーバーして終了したモノです
その為、黒は先端のループのみに運動の力が働きラインは真っ直ぐに伸ばされ、赤はオーバーした力(下向きの)が加わったために先端のループ以外にも分散した運動の力がラインに働き下方向に拡がりながら展開します
決してループの出来ない、オープンループを表した訳では有りません(オープンループは論外です)

②はループが先端まで届き、フライがターンした状態
黒はターンオーバーして先端のフライが真っ先に着水し、ティペットからラインまでが追って着水します
それに対して赤はラインに僅か下向きの力が働いているので、ラインが下方向にも展開しフライは引っ張られて水面近くでターンします
またその力で、フライより早くラインかリーダー・ティペットの最も下った部分が着水してしまいます

③は流水に横たわるべき部分が全て乗った状態を表します
黒はフライが先に着水し流下を開始、その後遅れて着水したティペットからラインが流下する為、フライ先行の形になりスラックすら入るかも知れません
しかし赤は、先に着水したティペットからラインの一部が流下を開始する為、遅れてフライが着水する頃にはドラッグが働き始めます

実際には風などの自然の外力が加わる事もあり、そこまで単純ではありませんが
ベリーの下ったラインをプレゼンテーションする弊害を、再確認していただけたかと思います

逆U字やL字キャストが難しいとかメンディングが上手くできないからドラッグが直ぐ掛かって、と悩んでおられる方が時々いらっしゃいますが
その前に、貴方はプレゼンテーションで力みが入っていませんか?ベリーの下ったラインでプレゼンテーションされていませんか?
正しいキャストでドライフライを水面の僅か上にプレゼンテーションすれば、クロスにキャストしても10cmや20cmは自然に流れてくれるものです
これがアップであれば、勝手に小さな逆U字すら作ってくれないとも限りません
またナチュラルドリフトには弛みが不可欠ですから、ドラッグが掛かってからではメンディングも意味を成しません

前にも書いたと思いますが、ベリーの下ったラインをキャストしていたのではトリックキャストも成功しません
色んなテクニックを駆使して魚を釣る話を見聞きするでしょうが、全てキャスティング・テクニックが身に着いている事が前提の話です
もし貴方が色々試しても言うほど成果が上がらないと感じられているのなら、先ずフライ・キャスティングを見直す事が成果を上げる近道だと思いますよ
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by UncleTaku | 2010-10-02 15:41 | Fly Fishing | Comments(0)

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