ウェットのアタリが・・・

渓流でのウェットフライを始めて間の無い方にとってはアタリを取ると言うのは難しいもので、「どう言う風にしてるの?」聞かれることもシバシバ。
特に長年ドライフライで釣をしてきた方にとっては、アタリは殆ど視覚で捕えていたのに触覚中心に変わる訳ですから当然と言えば当然の話・・・私自身がそうでした。

釣り上がりでアップやアップクロスにキャストしている時のライン操作はドライフライのそれとそんなに変わらないのですが、アタリを知るのはラインの微妙な変化や水中での魚のギラと言う事になります。
昨日までドライフライを中心に割りと狭い範囲を見ていれば良かったのですが、水中の所在が判然としないフライからフライラインに至る広範囲に意識を集中しなければ(慣れてしまえばそれほどでも無いのですが)ならないと言う事になります。
ましてや釣下がりに代表されるクロスからダウンクロスの釣りになると、ほぼ視覚は役立たなくなると言うか余程条件が整わないとフライを視界に捕える事が難しくなります。
こうなると、もうラインを伝わってくる魚信と言うか振動を頼りにする他ありません。
ところがこの振動が曲者で、魚に当たっても石に当たっても「コツン」とか「ゴツン」とか衝撃(一寸オーバーかな?)が伝わって来ます。
『石や岩なら見えているだろう』と思われるでしょう、確かに見えています、しかし肝心のフライが見えていない事が多いのです。
慣れてくればフライが流れている場所の見当は着くようになりますが、それまでは意外に勘違いしている事が多いのです。
その大きな理由の一つが水流です。
ご存知の通り水流の流速は壁面の抵抗で壁面近くは遅くなり壁面から離れるほど速くなります、単純に考えても水面にあるフライラインより水中に沈んだフライの方が流される速度が遅くなると言う事になり
フライラインが速く流されるとラインとフライの間にあるリーダー&ティペットに緩みが生じ、テンションの掛からなくなったフライは自重で沈み、底に近くなる為に益々遅くなると言う事になります。
まして自然渓流の場合、形状が均一では無いので流れの筋も複数発生し益々複雑な流れ方になります。
その為にクロスからダウンにかけての釣はラインにテンションを掛けてフライをドリフトするのですが、テンションが強すぎるとフライが水面に浮かび上がってしまいます(これを利用する場合もあります)。
水中のフライを張らず緩まずでナチュラルドリフト(ドライフライのそれとは少し異なります)させるのは容易くなく、慣れるまではリーダーがフライを下流側に引っ張る格好で流れる事も多いものです。
私がウェットフライで始めて釣上げたアマゴは、フライライン流れる筋より1mほど対岸寄りの水面に背中を出してフライを銜えてくれました(笑)。

アタリの話に戻しましょう。
アップ側のアタリは始に述べたフライラインに出る変化(例えばティップが止まったり水中に少し引き込まれる等)、フライの流れている辺りでのギラ(魚の捕食行動に因るもので数度ギラギラする事が多い)、あとは魚に引っ張られる(笑)事で知る事が出来ます。
ダウン側の場合はフライのアイが上流を向くよう弱いテンションで流す、その為にフライラインは水面の流れよりやや遅い速度で筋に合わせて流すように心掛ける事です。
そうすれば「コツン」の後で「グルグル」とか「ブルブル」と言う魚信が来ます、これがアタリです、その後軽くロッドを煽ると魚が掛かっているはずですのでそこでアワセを入れるだけです。
但し、此処に上げたのはほんの一例と言うようなもので、経験を積めば色んなケースに出会い見極めるバリエーションが拡がるでしょう。
以前にも言いましたが技術と言う物は経験と共に上達するものです、始から上手く行かなかったからと言って諦めない事です、失敗を恐れず挑戦すれば答えは自ずと現れます。
特に釣の場合は言葉や映像表現だけで理解する事は不可能だと思います、そして終着点も無いのではないでしょうか、「Best」は有っても「Must」は無いと思うのです。
長い話になりましたが釣は「見たり」「読んだり」「聞いたり」だけでは上達しません、それらで得た知識を実践して自分なりの技術を身に着ける事です。

かく言う私も発展途上・・・
[PR]
by UncleTaku | 2010-02-06 16:04 | Fly Fishing | Comments(0)

フライフィッシング・ランニング・自然・日常、おじさんの好奇心と色眼鏡ブログ